メモによって夢は現実になる

マインド

あなたは普段どのくらいのメモを取りますか?

この本の著者は毎日、尋常ではない量のメモをとっています。人が1ヶ月かけてとるメモの量を平気で1日でとってしまうそうです。

なぜここまで狂ったようにメモを取るのか。それにかいくつか理由があります。

まず何より大切なりゆうがこの残酷なまでに時間に限られている人生という旅の中で、「より本質的なことに少しでも多くの時間を割くため」です。

過去の事実を思い出すという余計なことに思考の時間を割かない為に、メモをするわけです。

メモやノートは、記憶させる「第2の脳」です。第2の脳である外部ハードディスクに記憶の部分を頼ることで、空いた自分の脳の容量を創造力に要することにめいっぱい使う。その方がより多くに付加価値を生むことができるわけです。

4色のボールペンによる「色分け」

メモを書くときはできるだけ「4色ボールペン」を使うようにしています。

その際、「黒」「緑」「青」「赤」という4色それぞれに意味を持たせています。

自分が思ったこと、主観的な発想は緑色で書きます。緑以外の3色は客観です。

黒は普段の使いの色でファクト(事実)を書きます。

青と赤は「重要度」で使い分けます。青はやや重要なこと、赤は最重要なことです。

ペンの使い方ひとつで、発信力が上がったり、意思決定力が上がったりします。

メモの魔力が「自分」を教えてくれる

自分とは何か?自分が本当に望んでいるものは何か?それを明らかにする時にメモは本当に役に立ちます。今後、今まで人間がやっていた作業的な仕事のほとんどは、機械にタスクとして任せることができるようになっていくでしょう。そうしたらAI時代においては、機械に代替できないような人間らしい生き方をしている人、そして人の中にある「感情」そのものに価値が集まるようになります。

「自分は何者なのか」「今、何がやりたいのか」「これから何をやっていくのか」といった問いに明確に答えられる人間であるかどうかが、今後ますます大事になってきます。

まず自分を知ることが何よりも重要です。

こんな情報が溢れて混沌としている時代において、迷っていない人が最強です。やりたいことが明確な人が一番幸せだと思っています。

人生の軸を見つける

例えば、今、「好きな色は何色ですか?」と聞かれた時に、パッと答えられるでしょうか?

日常生活ならまだしも、好きな色は何ですか?と聞いてくる相手は、別にこちらの好きな色を本当に知りたいと思っているわけではないでしょう。この人は自分のことをどれくらい研究しているのか。自分との人生に対してどれほど真摯に向き合っているのか知りたい。このような仮説が成り立ちます。

いずれにせよ「好きな色を知る」以外の目的で聞いてきている可能性が高いです。

徹底的に自己分析をすると、次第に自分が持っている「人生の軸」が明確になります。

「自分はこういうときに幸せを感じやすいから、こんなゴールを持ったら、すごく楽しくなりそうだ」などと目指すべき方向性を自ら設定できるようになるのです。

「言語化」で夢は現実になる

「夢を紙に書くと現実になる」という話は、みなさんもどこかで聞いたことがあると思います。「引き寄せの法則」的な説もありますし、書くことによって脳のフィルターが作動するからだ、という科学的な説を唱える向きもあります。

ここでは論理的に考えてこれだけは間違いなさそうだ、という2つの理由をお伝えします。

1つはマインドシェアの問題です。つまり、その夢について、まず紙に書いた時点で、潜在意識に刷り込まれる度合いが高くなります。書く瞬間に脳は受けるインパクトは思いほか大きく。その結果、紙に書く行為は記憶に残りやすい為です。

2つ目に、言霊の力です。言霊といっても、別にスピリチュアルな話ではありません。もちろん「温かい言葉をかけた植物はよく育つ」という話はありますし、本当に僕らの理解できない超科学的なパワーを言葉が持っている可能性はあって、それは僕らが解明できていない不思議の1つなのかも知れません。

言霊の力は、言葉によって誰かの意識が変わり、それが何らかの形で自分のポジティブに返ってくる、というものです。

いち早くメモを「努力」から「習慣」へ

ではどうすればメモを取り続けられることが出来るのでしょうか?

メモはすぐに結果に結びつくような物ではないかもしれません。後々確実に大きな財産になるのですが、一朝一夕には効果が現れない。なので人によって、すぐにメモすることに飽きて、やめてしまうかもしれません。

努力から習慣化へという意識を持つことが大切です。

朝起きたら歯磨きをしますよね。メモをすることは歯磨きを同じくらい習慣にしてしまえばいいのです。この「習慣の境地」にだどりついたら本当に強いです。

シャワー中にアイデアが浮かぶ理由

アイデアを生み出す上で、一見インプットが重要であるように思われがちです。新規事業を作れ!と言われたら、まず世の中のうまくいっているスタートアップのビジネスモデルや情報を集める。もちろんこれ自体悪いことではなく、アイデア創出の種を摘んで行っているのですが、時々、全くインプットできない「インプット0環境」に適切なバランスで身を置くと、アイデアが出やすくなります。

よくシャワーと時や寝る前にアイデアを思いつくと言いますが、あれは「脳内の比率をアウトプット側に無理やり寄せているから」なのです。

あなたの「人生の勝算」は何か

あなたは今、何をしている時が一番楽しいですか?

あなたは何を目標に生きていますか?

このように人生のモチベーションの根幹に関わることを質問された時、パッと即答できる状態のことを。「人生の勝算がある」と表現しています。

みんな勉強していたり、仕事をしていたり、無意識で日常的にやっていることがあると思います。そしてその中で一生懸命頑張って、成果を出そうとしていると思います。それ自体は本当に尊いことですし、心から応援したいと思っています。

だたし、今向き合っていることが必ずしも、自分にとって本当に幸せなことかどうかはわかりません。それは単に、目先の追われている「試練の勝算」であったり、「ビジネスの勝算」であって「人生の勝算」ではないかもしれない。

皆さんには、メモ、そして抽象化という強力なツールを使って正しく自己分析を行なって、本当の意味で、人生の勝算を見つけて欲しい。

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