会社では教えてもらえない集中力がある人のストレス管理のキホン

マインド

毎日なんとなくやる気が出ない…

風邪をひきやすい…

朝だるくて起きられない…

夜なかなか眠れない…

などこんな悩みはありませんか?

このような方々に共通して見られる性格傾向は、責任感が強く、真面目なだということ。

結果を出せるよう、上司の言うことを聞く。

他人と足並みをそろえて懸命に働く。

完璧主義で、自分の心身のことよりも周囲からの評価を重んじる為、どんな時も仕事を優先する。

その結果、心と体の異常をスルーしてしまうのです。

自分の嫌なことはやらない、仕事は最低限のお金がもらえればいいと言ったタイプはの人はもともとメンタルを病むことは少ないでしょう。

ストレスをコントロールするにはまず、自分自身の状態に気づく、つまり「己を知ることが最初のステップです。

ストレスが溜まっている状態を放置すると…

ストレスを放置すると、「自分か周りの人からどう見られているのか」「同期よりも全然出来ていない」など雑念で頭がいっぱいになって、仕事のスピードもグッと落ちてしまいます。

集中していれば10分で終わることも、2時間、3時間もかかってしまうことも。

やらなければいけないのに目の前のことに集中できない。言われたことをちゃんと覚えられない、何度もミスする。こういう経験のある方もいるかと思います。

ストレスが溜まりきっている状況だと目の前の仕事に集中できなくて、生産性が下がります。なぜなら脳の前頭葉の機能が低下するからです。

脳内で集中力を担っているドーパミンやノンアドレナリン、アドレナリンなどの神経伝達物質、いわゆる「脳内ホルモン」が機能不全を起こしていると言われます。自分でも立ち上がれない状態に陥らない為にも、ストレスと上手に付き合うことが必須なのです。

一流の人はストレスを持続させない

では、どうやったらストレスをコントロールすることができるのでしょうか。

それは「できる限りストレスを生じさせないこと」、そして「ストレスを持続させないこと」がキモになります。

ストレスを根本的に解決するには、生活の中に禅的な考え方、すなわち「マインドフルネス」を取り入れることが必要だと考えています。

ストレスとはもともと物理学の言葉です。

まっすぐな物を曲げようとする際などに生じる物理的な力のことを「ストレス」と言います。それを人間に当てはめ、心に負荷がかかった状態を「ストレス」と呼んでいます。

つまり、ストレスとは「理性」と「感情」がぶつかって負荷がかかった時に生まれる精神的、心理的軋轢です。

毎日仕事をしていると、何かしらの葛藤が生まれます。ストレスをなくすことはできません。だから腹を決めて上手に付き合っていく。ストレスを否定せず、ストレスに対応する人ほど、結果的にストレスに強くなっていくのです。

今、この瞬間に集中すると脳がクリアになっていく

自分の体や心に意識を向け、心の状態に気づく能力を「アウェネス」と言います。

そしてこのアウェネス、すなわち気づきの能力を高める為の手法として「マインドフルネス」が注目されています。

「今、この瞬間の体験だけに意識を向けている(マインドフル)」という「状態そのもの(ネス)」です。1歩1歩、歩くことに集中する。食べることや呼吸するのに集中する。

日頃からマインドフルネスをやっている人は、目の前の仕事を取り組んでいる時に雑念が湧くことが少なくなります。

マインドフルネスの実践方法

①理入…理論、知識から理解

・自分の考え方の癖に気づき、雑念を手放し目の前の事実をありのままに見つめる

2行入…実践、行動からの理解

・「今この瞬間」に集中する

疲れている時ほどちょっとしたことが気になるもの

元気な時は愚痴や批判的な気持ちを抑えられるのに、疲れている時には愚痴や批判が止まらなくなる。とういことはありませんか?

それって実は当たり前のことなんです。

心が疲れてくると前頭葉の機能が低下してきます。

理性的に抑えているのは脳の「前頭葉」の中の一番前にある前頭前皮質。思考の最高中枢とも呼ばれている場所です。

自分は今イライラしている、疲れている、怒っている、そういうネガティブな気持ちに気づくことが自分に対するケアの始まりです。

これを「セルフ・コンパッション」と言います。

ネガティブな気持ちに気づいたらあえて関係のない行動をとると、気持ちの切り替えができます。

私がよくやる簡単な行動は「インターベンション・ブレスレット」という手法です。

どちらかの手につけた腕時計をもう片方に移動するだけ。「今自分を責めてるな」と感じたら左から右に移す。

気持ちに気づくだけで、その気持ちは軽減するものなのです。

人は「ランダムなもの」に癒される

心身は自然の大きく影響を受けています。雨だと憂鬱、台風の時期は体調が悪いなど、マイナスに働くこともありますが、本来は自然に接すること自体がプラスに働きます。

鳥の鳴き声、川のせせらぎ、雨音など、自然界は不規則な形や働き、音であふれています。ランダムなばらつきを有するものは、人間の心を落ち着かせるのです。

例えば、木の枝はランダムに生えてますね。1本1本の枝の長さは微妙に違います。自然なそよ風、波音、木漏れ日、心臓の拍動の間隔。ランダムで規則性のない音を「f分の1の揺らぎ」とも言います。

自然界の揺らぎの音を聞くと、脳内がα波の状態になって、癒しの効果をもたらすようです。

ToDoリストで見える化しよう

脳はシングルタスクしかできないようになっています。

だからこそ、「マルチタスク」の内容を分解して、ひとつひとつ書き出すことで、目の前の仕事に集中して取り組むことができるようになります。

結局、シングルタスクが一番効率よくできるのです。

ToDoリスト、使ったことがない人は、ぜひ今日から始めて見てください。集中力が格段にアップしますよ。

さらに会社のデスク周りは綺麗ですか?

机は心の状態を表しています。デスクがなかなか片付かない人は、心の中が整理できていない証拠であたりもします。

デスク周りが綺麗だと、集中して仕事に取り組むことができます。物が置いてあるだけで、注意力を奪われてしまうのです。掃除や整理整頓は脳の省エネ。まさしくストレス管理の基本と言えるのです。

探し物に時間がかかっての仕事の時間が削れるのは、自分でストレスを作っているようなものです。

整理整頓から始めて見ましょう。

人間関係が一番のストレスの大元!

周りの人との関係がなかなかうまくいかない、という方にぜひ意識してみていただきたいのが「あいさつ」です。あいさつの仕方ひとつで人間関係がガラリと変わります。

皆さんあいさつは得意ですか?

「おはようございます」「お先に失礼します」など、ちょっとしたひと言を相手の目を見てしっかり言うだけで、信頼度が急激にアップします。

あいさつを自分からするというのは、相手に対して心を開いていることを表現する、最も簡単で、自然に行うことができる手段だからです。

あいさつしないだけで「敵認定」されてしまいます。なので先手必勝であいさつをしましょう。

「今頑張っている」のはまぎれもない事実

どうしてもじぶんを責めてしまったり、ネガティブになってしまいがちな方におすすめしたいのが、「がんばった瞑想」です。

大きく息を吸って、吐く息とともに、全部の感情や今持っているネガティブなものを吐き出すように「がんばった!」とじぶんで言いながら息を吐きます。

心の中でいうだけでもけっこうです。

今の状況がどうあれ、あなたががんばったことには間違いないのです。

その出来事を乗り越えようとする自分を認めてあげる。

それが最高のストレス管理法なのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました