頑張っているのに結果が出ない時に読む本

マインド

「頑張っているのに結果が出ない…」

「これ以上どうやって努力すればいいのか…」

「後輩や先輩とどう接すればいいのか…」

この本は仕事の不安を取り除いて作業効率を高めるのにおすすめな本です。

自分のコントロールできる範囲を広げる能力、「巻込力」を身につけましょう。

巻込力は、大別すると、時間管理や資料作成術などの業務スキルと、人を動かすコミュニケーションスキルの2つの能力になります。

「優秀さ」は必要ない

あなたは隣の席の人の得意なことを知っていますか。

今は人も社会も多様化し、消費者のニーズが複雑になりました、このような変化の激しい時代では、多様なスキルを持つ人材を活かしてチームで問題解決する能力、つまり「巻込力」は必要になります。

チームとはお互いの弱みを補いつつ強みを高めあうことによって複雑な課題を解決していく共同体のことです。つまり、周りの人の得意なことや不得意なことを知っていなければチーム力は発揮できません。周囲とのコミュニケーションが何より大事なのです。

「完璧」ではない方がいい

あなたが信頼している人を思い浮かべてください。

なぜ、あなたはその人を信頼しているのでしょうか。信頼している家族、パートナー、友人、同僚、上司…、その人たちはおそらくみんな、自分の弱さをさらけ出してくれています。

つまり「自己開示」してくれています。

「自己開示」は心理学用語の1つで、何の意図もなく自分自身の情報をありのままに伝えることです。

個人的な「情報」を相手に伝えると、聞き手は話している相手の特徴を知ることができるので、安心感を得られます。また、自分の気持ちや考え方を包み隠さず伝えると相手に共感や理解をしてもらえます。

自分の弱みは隠さない。「優秀」よりも「信頼」が大事。

ファーストペンギンになる

社内の会議で誰からも意見が出ずに、シーンとした空白を感じることはありませんか。

当然静まり返った中で誰も動かなければ、成果が生まれることはありません、こういった時こそ、ファーストペンギンとして1番初めに発言をします。最初の発言によって少しでも空気を変えることができれば、発言する人も増えてきます。

ファーストペンギンとは、1番最初に海の中へ飛び込む勇気のあるペンギンのことです。

海の深さは分かりませんし、どんな外敵が海の中にいるかも分かりません、。しかし誰かがまず突破口を開かないと集団で行動を起こすことはできません。はじめに勇気を出して飛び込んだペンギンを見れば、その後から飛び込むことに躊躇はなくなります。

集団として、この勇気あるペンギンを誇りに思えるでしょう。集団の行動を引き出し、周囲を巻き込んだからです。

いつも見られている仕事への「姿勢」

周囲を巻き込むために最も重要なのは、企画力や行動力ではありません。

仕事に対する「情熱」です。

周囲が見ているのはあなたの仕事に対する姿勢です。

同僚や周囲の悩みをなんとか解決したいという「情熱」。そしてそれを解決する為にすぐ行動に移すこと。こういった仕事に対する姿勢が周囲を触発し、「あなたを助けたい」という気にさせていくのです。

「情熱を持つ1人は、情熱を持たない100人に勝る。」

By ウォルト・ディズニー

頼られる人の特徴

チームで仕事をしていて成果を残す社員は、自分の仕事をしているだけではなく、他の人より頼られていて、周囲を手伝っていることが多いです。

彼らは「今いいですか?」が口癖であり、相手を巻き込むと同時に「今いいですか?」と頼られる事も多いです。頼られる人の5つの特徴を紹介します。

①自分を常にアップデートしている

頼りにされるには、実務能力に長けていることが欠かせません。期待に応えられるよう、業務スキルは必須です。なので謙虚で積極的に学ぶ姿勢が、信頼を生み、頼られるようになるということです。自分を成長させようとする姿勢に周りのメンバーは惹かれるのです。

②フットワークが軽い

優秀な若手社員は、頼まれごとをされた時にはすぐに行動しています。タイミングを逃すと上手くいかなくなることを知っているのです。

逆に頼りにならない人は口先だけでなかなか動かないことがよくあります。

他人から信頼を得て頼られるためには、フットワークが軽くてすぐに対応してくれるという反応の速さは欠かせないのです。

③感情が整っている

「この人は頼りになる」と安定感を感じさせる最大の要素は、感情的に落ちついていることです。

動じることなく自信を持って構えていると、周囲に「頼りになる人」という印象を与えます。そのため、自分自身の自律神経、つまり感情をコントロールできるようになる必要があります。

まずは、自分の感情を自覚することから始めるといいでしょう。

④時間と気持ちに余裕がある

頼られる人は、常に時間に余力を残して、いざという時に対応できるようにしています。

仕事をどんどん他の人に任せて手を空ける習慣があります。

頼られる人は、仕事ができて信頼されているので、たくさん新しい仕事を振られます。新しい仕事が入ってくると、処理能力が高い人であっても疲弊してパンクします。

その為、新しい仕事を受けるときは、既存の仕事は他の人に託していきます。しかし、もちろん「はい、じゃあこれよろしく!」と丸投げはしてはいません。託したメンバーが取り掛かりやすいように体裁を整えたり、手順書を作った状態で仕事を任せています。

そして自分か手を空けて新しい仕事が入ってきても100%の力が注げるようにしています。

この時間的な余裕が精神的な余裕につながり、話し掛けられやすいのが頼られる人の特徴です。

⑤できないことは断る

いくら頼りになるといっても、できること、できないことがあります。頼りになる人は自分の限界をよく知っていて、自分ができないことを安請け合いすることはありません。返って迷惑をかけるかもしれないとわかっているからです。

アウトプットで好転する

あなたは仕事が終わった後何をしていますか?

人を動かす為には「信頼」と「情熱」が必要です。信頼を獲得する為には実現力を発揮しなければなりません。実現力とは行動して結果を出すことであり、その為に自己研磨は大事です。

インプットだけでは成果にはつながりません。インプットによって蓄えた知見を、話す、書くなどのアウトプットすること、つまり実際に行動することによって、状況を変えることができるのです。

月に10冊ビジネス書を読んでも、それをアウトプットしなければ自分の記憶に長く残すことができず、周囲にも何も影響を与えることはできません。

巻込力を発揮する為には、アウトプットをする必要があります。

インプットしたものを2週間以内に3回以上アウトプットすると、覚えたものを脳の「海馬」という一時的記憶領域から長期記憶できる「側頭葉」に移動できるそうです。

アウトプットを習慣にする3つのテクニックを紹介します。

①自分の興味・関心に素直になる

・素直にワクワクできることを見つける

・ワクワクしたことを隣の人に話す

②ご褒美を事前にセットする

・美味しいスイーツを食べることを想像する

・友人との楽しい時間を想像する

③誰かを助ける為にやってみる

・困っている隣の人を助けてあげる

ぜひ試してみてください。

ティーチングとコーチング

巻込力を発揮する一番身近な例として、後輩指導の方法について説明していきたいと思います。

自分自身でやってみた経験を伝え、その重要なポイントを説明します。その上でアドバイスを実行したら褒めてあげましょう。

「説明+褒める」これがティーチングです。

ティーチングで目指すべきことは「再現と自立」です。

後輩を育成する上で重要なことは①やり方を教えて、②その定着を支援することです。

つまり1回でできたから終わりにするのではなく、確実に2度3度自分の力で再現できるかを確認しないといけません。

自ら考えて行動するようになれば、ティーチングは卒業になります。

相手にやり方を教えるのではなく、自分でできるようにするために、ポテンシャルを引き出すのがコーチングです。

つまり「答え」を教えるのではなく、「答えの導き方」を教えてあげるのです。すぐに解決策を教えてしまうと、自分で考えなくなります。ですから、しっかりと相手の考えなどを聞いて相手の持つ本来の力を引き出すことに注力します。

すぐに答えが出ない場合でも、我慢して、解決策を一方的に教えるのを避けましょう。

コーチング力が高ければ、あなたと一緒に仕事がしたいと思う人が増えることになり、周囲を巻き込むことができるようになります。

巻込力を向上して、チームで生産性を上げていきましょう。

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