やる気はあるんだけど、「やる気が足りない」と言われたり、やる気がないわけじゃないのに「やる気を出せ」と言われたり…そんな経験ありませんか?
結論を先に3つお伝えします。
1つ目は、「やる気は出そうとしたらダメ。やる気を出すと、やる気がなくなる」ということ。
2つ目は、「手を動かしてやる気が出たら、とっくにみんなやっています。そんなアドバイス信じてはだダメ」ということ。
3つ目は「なんでもうまくいっている人は、やる気ではなく、ギャップの力を使っているよ」ということ。
超一流は「やる気」を出さない
「ギャップの力」とは何か?
例えば、電車に乗ろ遅れそうになった時を想像してみて下さい。
改札を通って、ホームに向かっていたら、絶対に乗らないといけない電車が出発しようとしている(焦)こんな場面で、あなたはどんな行動をしますか?
「ヤバい!遅れる!」と急ぎますよね?
ここで質問です。このとき、あなたは「やる気を出して」急いだのでしょうか?
あなたが「やる気を出そう」と思って出したのではなく、急ぎたい!急がないと!と「勝手に」やる気が出て、「気がつくと」急ぐという「行動」をしていたんですよね。これが「ギャップモチベーション」なのです。
「ギャップモチベーション」を身につければ、超一流の人たちと同じように、気がついてたら勝手に「やる気が出ていた」という状態になり、「がんばらなくても」=「必死にならなくても」行動できるようになります。
息切れを起こしてしまう「ハイモチベーション」
1つ目の「やる気」を解明していきます。実はこれが一番危険であるにもかかわらず、そうとは知らずに多くに人が頼ろうとしている危険な「やる気」です。
そんな1つ目のやる気が「ハイモチベーション」です。
いわゆるやる気満々の状態です。
このハイモチベーションが危険な理由は「上がったものは、落ちる」という原理原則にあります。つまり急激にあげたモチベーションは下がりやすいのです。
体温が上がったら、元に戻そうとするのと同じ機能、同じ原理です。
なのでハイモチベーションは続かないんです。
「やる気は急に出してはいけない」
できたらもうやってる!「アクションモチベーション」
「やる気があるから、動けるのではない」
「動くからやる気が出るんだ」
こんなことを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
そんなの動けたら、最初から動いてるよ!が気持ちですよね。
ただ実は、この理論は科学的には正しいのです。
2つ目のやる気「アクションモチベーション」も科学的には正しいのですが、動き出すまでの難易度が高いのです。意思が強い人以外は現実的ではありません。
超一流だけが知っている「ギャップモチベーション」
ギャップモチベーションとは、一言で言うと、「ギャップを埋めたい気持ち」です。
私たちの行動の多くに指示を出す「脳」はギャップを感じると、自動的にそれを埋めようとします。
言い換えれば、「ギャップを感じれば」、私たちの意志とは関係なしに「脳が勝手にやる気を出して」行動してくれる。やる気を出すのは、あなたではなく行動の指示を出す「脳」なのです。
やる気を出すな!ギャップを作れ!
なぜアスリートに人たちがオリンピックに向け、4年間も淡々と練習を続けることができるのか?
アスリートも人たち人間です。気持ちが乗らない日もあるはずです。
ただ、そんな時でも4年後のオリンピックで金メダルを獲得している姿を考えると、今の自分とのギャップを感じて
「練習をやらなければ金メダルなんて取れるわけないよな」
と仮に、嫌々だったとしても、そのギャップを埋めなければと、脳が自然と練習に足が向くようにしてくれる。そうして練習に励むことができるようになるというわけです。
やる気を自動操作するポイント
自分がやる気を出したい時に、好きなだけやる気を出せるようになりたいですよね。
そのためのキーワードが「記憶」です。
私たちのギャップモチベーションによる「やる気」は「現実」と「記憶」のギャップを埋めようとして生まれるからです。
ギャップモチベーションを自由自在に操り、そして好きなだけ「やる気」を出すために知らないといけないのは、記憶には2種類あるということです。
2種類の記憶とは「未来記憶」と「過去の記憶」です。
「未来記憶」とは「強い感情(こうなりたい)と一緒に想像した未来の姿」です。
私たちの脳は、明確に、鮮明に、そして、強い感情を伴って、「こうなりたい!」「これを実現したい」ということをイメージする、もしくは体験すると、それが実現していなくても未来記憶として保存してくれます。
「過去の記憶」は文字通り、過去の自分の記憶です。
過去の記憶と今の自分にギャップを感じてそのギャップを埋めようと行動する。
重要なのは「体験の数」です。なぜなら体験の数が増える=過去の記憶が増える。と言えるからです。
体験の数が増えるとやる気の数も増える。
未来記憶の作り方
未来記憶の作り方のポイントは3つです。
①未来記憶は、イメージ、音声、感情、動作、の4点セットでつくる
②①を何回も思い出し体験する(最低5回以上)
③②を毎日繰り返す。
やっているかやっていないか。それだけで人生には差がついてしまうのです。
私たちは信じられないほどチャンスを見逃している
私たちの脳が認識している情報は、本来存在しているはずの情報の約1000分の1程度であることが科学的に分かっています。
例えていうなら1000人、目の前に人が並んでいても、私たちの脳が認識できるのは、目の前の1人だけっていうことになります。
自分が見えている世界が全てではない!むしろ今気づいていないことにチャンスが隠れているのです。
さらに「いい出来事を探せ」と脳に命令しないと、私たちの脳は困ったことに、「ネガティブな情報」を無意識に無限に見つけてくれるように出来ています。
なぜなら、私たちの脳の最優先事項が「死なないこと」だからです。
何か危険なこと、よくないことは最優先に察知できるように出来上がってしまっているのです。
「いつも通り」を制すると努力なしで世界が変わる
私たちの「脳」が省エネのため、「いつも通り」を好むのであれば、人生はどんな風に変わるのしょうか。
何に対しても人よりも努力するのが「いつも通り」
イラッとしても冷静に、感情的にならないのが「いつも通り」
同僚や家族に思いやりや温かい言葉をかけるのが「いつも通り」など
あなたのいつも通りにしてしまえば脳は省エネをしたいので、「いつも通り」の素敵な行動を無意識に実行するように指示を出してくれます。
超一流は「いつも通り」の自分設定がうまい。
ルーティンこそ「ビジネスマン最強の武器」
「あなたはどんなルーティンを持っていますか?」
この質問を言い換えると、どんなルーティンを自分が持っているかを「確認」していますか?
そして、そのルーティンは、あなたの実現したいことに繋がっていますか?
というのも、「ルーティン」こそが最強の「いつもの通り」だからです。
人生を変えるルーティンの作り方5ステップ
①自分が実現したい目標、なりたい姿を明確にする。
②①を実現するためにはどんなルーティンがあると、①に近づけるかを決める。
③②で決めたルーティンを繰り返す。
④定着したら、あとは赤信号だから止まる。くらいに何も考えずに、毎日実行。
⑤目標が実現する。
ルーティンの肝は、毎日繰り返すことにあるので、まずは1つルーティンを決めて、その1つが定着するまでやり続けるのが、あなたの人生を変える近道です。
これから必要なのは、「がんばる力」ではなく「楽しむ力」
今、自分の目の前のことが、自分のどんな未来に繋がっているのか?
「目の前のことを必死にがんばる」をやめて、立ち止まり「自分の未来を見る」を大切にすると、
目の前の1つ1つのことが、必死にがんばってこなさないといけない「タスク」から「未来につながる楽しいこと!」に変わっていきます。
人生を変えるのに「絶対大切にしないといけないモノ」
あなたにとって大切なものはなんでしょうか?
家族、仕事、思い出、お金、色々な答えが出てくると思います。
ただどんな答えが出てきても最も大切なものは、「あなた自身」です。
あなた自身がいなければ、その大切なものを手にする事も、守る事もできません。
自分を大切にする。というのは単純に自分に優しくするということではなく、「今の自分を楽しむ」ということだと思います。
今の自分のやることが、未来のどんな自分に繋がっているのか?
という視点で考えられると、今の自分を楽しむことができるようになるのです。
そして、その為には、やはり「立ち止まり、未来を見ること」が何より大切になります。
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